現地を訪問する時のチェック項目
よい不動産購入のためには現地見学は欠かせません。
しかしただ漠然と現地に行ってその物件の様子を見ているだけでは、正しくその物件の価値を見極めることはできません。
おそらくこれから物件を購入しようとする場合には、あらかじめ購入予定のエリアを限定しその中にあるいくつかの物件から購入するものを絞り込んでいくことと思います。
そうした手順を取る場合にまずは実際に出かける前にチェックする項目を定めており、その上で見学をしたときの印象などをメモとして残すことができるように準備をしておくべきと言えます。
物件を見学する前の準備として大前提になるのが取扱をしている不動産会社から出されている広告や物件について書かれた書類を取り寄せておくということです。
できればそれらの書類を自分の中で優先順位をつけてノートにしておき、見ておくべき点についてを事前にまとめておいてもらいたいです。
そうしたノートを持ってまず現地に行ったときには、建物や土地の現況を調べて記録します。
建物が既にある場合にはどのくらいの耐久度があるかや、修繕するならどの程度手を加える必要があるかということをチェックします。
合わせてその物件の周辺にある建物の雰囲気や近くにある道路の状態、また学校や病院などがどんな感じであるかということも合わせてみていきます。
家族で入る場合や女性向け物件として購入するときには治安の良さや利便性は物件そのものの価値以上に高い意味を持つことになるので、できるだけ広めに周辺エリアの様子を確認するようにしてください。
時間と日を変えて行ってみるとまた違う発見も
物件購入まで十分に時間があるならもう一つおすすめしたいのが日にちや時間をずらしての見学です。
普通不動産会社の人に物件を案内してもらうと、日中の明るい時間帯の状態がよいものを紹介されます。
ですが実際にその土地で生活をするとなると、夜に出歩く機会も出てきますし、生活に必要な買い物をしていかなければいけません。
都内など住宅が多く密集している地域であっても、場所によっては夜になると街灯が少なく建物の死角も増え危険な地域になってしまうことがよくあります。
治安面を重視するなら夜間でも人通りがあったり、街灯があって視界がひらけているところを選ぶのが適当です。
その他にも雨の日など天候が悪い日に行ってみることで、意外な建物の傷みを発見することもできます。
コンクリート造りの建物なら、土台の部分にひび割れがないかや、屋根や雨樋から水漏れをしていないかということを確認しておくことで、あとから手を入れるべき部分がわかります。
より慎重に調べるなら見学時に建築士など専門家に同行してもらい住宅の劣化具合を調査するという方法もおすすめです。